case study制作事例

株式会社オーバーウェルミング

日報処理の時間を70%短縮。手書き運用からアプリへ

建設・メンテナンス

日報処理の時間を70%短縮。手書き運用からアプリへ

東京都渋谷区に本社を構える株式会社オーバーウェルミングは、空調・ダクト・床・ガラスなどのメンテナンス事業から、清掃管理・設備管理・工事管理まで幅広く手がけるビルメンテナンスの総合企業です。全国規模でクライアントの施設を支え、「設計・施工・管理」の一貫したサービスを提供しています。本事例では、同社の事業のなかでも清掃管理業務にフォーカスし、現場スタッフの日報作成とクライアント向け報告業務のデジタル化に取り組みました。

これまで同社の清掃管理業務では、現場スタッフが手書きで記入した日報を管理側がPCに転記する二重作業に加え、清掃箇所や異常箇所を示す見取り図を毎日ゼロから手書きし、現場写真はLINEで個別にやり取りされていました。これらが分断されたまま運用されることで、報告書作成に大きな負担がかかっていました。改善に向けて、日報・見取り図・写真を一元管理できるアプリ「OWReport」を開発しました。

本事例では、手書き運用・LINEでの写真共有からアプリ運用への切り替えにより、日報処理の時間を70%短縮。清掃管理業務の現場では、会社全体で月280時間の業務削減を実現しました。

報告書業務のデジタル化で、
現場と管理の両方の負担を軽減

開発前の課題

手書き日報の転記に時間がかかる

見取り図を毎日ゼロから手書き

報告書へ写真の紐づけが煩雑

報告書提出までのラグが長い

過去の報告書の再利用が困難

導入後の効果

転記作業がゼロに

見取り図がフリーハンドで描ける

写真と日報が自動で紐づく

顧客への提出スピードが向上

日報処理の時間を70%短縮

施策のポイント

現場スタッフがiPhone・Androidで日報を直接入力できるアプリを開発。チェックボックス式の入力フォームを採用し、項目ごとの記入漏れを防ぎながら、短時間で記録できる仕組みを整えました。

アプリ上でフリーハンドで見取り図を描ける機能を実装。清掃箇所のマーキングや、シミ・汚れといった異常箇所の指摘を、指やペンで直感的に記録できるようにしました。過去に作成した見取り図をベースに複製・再利用もできるため、毎日ゼロから描き直していた作業が大幅に軽減されました。

これまでLINEで個別にやり取りされていた現場写真を、日報と同じアプリ上で撮影・添付できるように統合。「どの現場の、どの日の、どの作業の写真か」が自動で紐づくようになり、後から探す手間をなくしました。

管理者はWeb画面から各現場の日報・見取り図・写真を一元的に確認可能に。クライアント提出用のフォーマットでPDF・帳票を自動出力でき、ビルオーナーへの報告スピードと品質の両方を向上させました。

月280時間削減の内訳

「OWReport」導入前後で、清掃管理業務の現場スタッフ1人1日あたりの日報関連業務時間は約120分から約36分へと短縮されました(70%短縮)。これを現場スタッフ10名・月20営業日で集計すると、清掃管理業務全体で月280時間の業務削減につながっています。

▼ 1人1日あたりの作業時間内訳
工程 手書き時代 アプリ導入後 削減時間
現場での日報記入(清掃作業結果) 約25分 約10分 約15分
見取り図の手書き作成 約30分 約8分 約22分
手書き内容のPC転記作業 約25分 0分(不要) 約25分
LINE写真の確認・整理・報告書への貼り付け 約20分 約5分 約15分
クライアント提出用PDF整形・送付 約15分 約8分 約7分
過去報告書・写真の検索・参照 約5分 約5分
合計(1人1日) 約120分 約36分 約84分(70%削減)
▼ 清掃管理業務全体での削減効果(集計)
項目 数値
1人1日あたりの削減時間 約84分
アプリ利用スタッフ数 10名
月間営業日 20日
月間削減時間(清掃管理業務) 約280時間

「転記・見取り図・LINE探しに追われる毎日」から解放された ― 現場監督Aさんの視点

― 導入前は、日報業務をどのように回していましたか。

現場監督Aさん:現場スタッフが手書きで記入した日報を、夕方以降にまとめて受け取って、私がPCに打ち直していました。それに加えて、各現場の見取り図も毎日手書きで上がってくる。どこを清掃したか、どこに汚れがあったか、という情報が図面に書き込まれているんですが、それをスキャンしたり貼り込んだりして報告書に整える作業もありました。さらにスタッフがLINEで送ってくる現場写真を紐づけて報告書に貼り付けていく。字の確認、転記、見取り図のスキャン、LINEの写真探し……これが毎日で、正直かなり消耗していました。

― 一番の課題はどこにありましたか。

現場監督Aさん:見取り図って、毎日似たような場所を描いているんですよ。同じビルの同じフロアなら、基本的なレイアウトは変わらない。なのに毎日ゼロから手書きで描き直している。「これ、どうにかならないかな」とずっと思っていました。LINEの写真も、古いものは探すのが大変で、クライアント提出もどうしても翌日以降になってしまう。スピードと正確性の両方に課題を抱えていました。

― アプリ導入後、どう変わりましたか。

現場監督Aさん:見取り図がデジタル化されて、過去の図面をベースに複製できるようになったのは大きかったです。毎日ゼロから描く必要がなくなり、当日の変更点だけを書き加える形になりました。写真も自動で日報に紐づくので「探す時間」がなくなった。転記作業もなくなり、PDFもワンクリックで出力できる。個人の作業としては1日120分近くかかっていた日報業務が40分弱になり、清掃管理業務全体で見ると月280時間という大きな削減につながっています。

「書く手間もLINEを送る手間も減った」 ― 現場スタッフBさんの視点

― 導入前の日報記入は、どのように感じていましたか。

現場スタッフBさん:正直、一番きつかったのは見取り図の手書きでしたね。清掃が終わった後に、毎日白紙から図面を描いて、「ここを清掃した」「ここにシミがあった」と書き込んでいく。慣れている現場でも、結構な時間がかかるんです。それに加えて日報も手書きで、写真はLINEで監督に送って……という作業が毎日積み重なっていました。

― アプリ導入後、何が変わりましたか。

現場スタッフBさん:見取り図をフリーハンドで描けるようになったのが本当にありがたいです。しかも過去の図面がベースで残っているので、今日変わったところだけを書き足せばいい。日報もチェックボックスで大半が埋まるし、写真もアプリで撮れば自動で紐づく。LINEで「これは◯◯ビルの写真です」と説明文を添えて送る必要もなくなりました。書く手間も、描く手間も、送る手間も、全部減った感じです。

― ほかに感じている変化はありますか。

現場スタッフBさん:日報のために事務所に戻る必要がなくなったので、現場から直帰できる日も増えました。現場で作業しながら、空いた時間にスマホで記入を進められる。自分の本来の仕事である清掃に集中できる時間が増えたのが、一番ありがたいですね。

株式会社オーバーウェルミング

icon事業内容
ビルメンテナンス業
icon従業員数
20名
iconDX内容
エリア回収の最適化
icon開発期間
6ヶ月
icon価格帯
300〜600万円

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